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PLフィルターで幻想的な写真を撮ろう

以前レンズに保護フィルターを装着する話をしましたが、レンズには保護フィルター以外にも装着することのできるフィルターが存在します。その1つがPLフィルターです。光の反射を除去するフィルターで、偏光フィルターとも呼ばれています。光の反射を除去するフィルターで、偏光フィルターとも呼ばれています。

あれ?今日の先生のレンズ、なんか黒っぽくないですか?

これはPLフィルターを装着しているからだよ。

PL?なんですかそれ?損益計算書?パーフェクト・リバティー?

確かにどちらもPLではあるけどもww

PL(Polarizing Light)フィルターと言って、反射する光をコントロールできるフィルターだよ。口で説明するより写真を見た方が早いので下の写真を見てごらん。

PLフィルター無し◀︎   ▶︎PLフィルター有り

あっ、右のは水面の反射がなくなってる!

その通り!水面から反射している向きの光だけをカットしているので、カップの底が綺麗に写っているよ。

フィルターってこんな機能まであったんですね!!

他にも空や景色の色をより鮮やかに映すこともできるよ。花や葉、空(空気中の微粒子)からの反射を抑えることで、その物が持っている本来の色味を引き出すことができるね。

PLフィルターの使い方

カメラへの装着の仕方は普通に保護フィルターと同じです。レンズの径を確認し、サイズの合った物を購入しましょう。

PLフィルターにはレンズに取り付ける後枠部分と、クルクルと回る前枠部分があります。この前枠をクルクルと回すと、こんな風に反射や乱反射が除去されます。

[動画]

一番暗い部分が最も効果を発揮しているところです。実際に撮影しながらイメージを掴んでいきましょう。

反射を除去したい時

ガラスや水面の反射を抑えて撮影したい場合の使い方です。反射する水面やガラスなどに対して、30〜40度の角度にカメラを設置すると最も効果的です。逆に真正面(90度)に設置すると全く効果がなくなります。

風景画を鮮やかに撮りたい時

PLフィルターを使うと、青空をより青く、緑や紅葉をより鮮やかに映すことができます。この時注意したいのが、撮影者と太陽の位置関係です。

自分馬鹿なんで!!簡単にオナシャッス!!

オーケー!ではまず、自分の影の伸びている方向を向こう。そして『影が短ければ前方。影が身長と同じくらいだったら斜め45度上。影が長く伸びてたら上方』と覚えておこう。

詳しい説明は以下でするね!

図を見ながら考えて下さい。太陽を自分の背中の方角にします。そして、太陽と自分を直線で結びます。その直線に対して90度の方角に対して、PLフィルターの効果はよく現れます。

なので、日中の場合、太陽は自分の頭上にあるので、ちょうど自分から見たまっすぐの方面に効果的です。

日が沈んでくると、太陽と自分を結ぶ線は大地と水平になっていくので、今度は頭上の方向に効果が強く現れます。

自分と太陽を結ぶ直線は目に見える形では実在はしないけど、実は太陽光がその直線と同じなので、影を見ることで太陽の角度を知ることができるよ。

なるほど!つまり太陽の角度をA度とした場合『tanA=自分の身長/自分の影』となるので、それに対して垂直ということですね!

馬鹿のくだり台無しだな!!!

Point☝️

PLフィルターは効果を発揮する方角が決まっているよ!太陽の向きに気をつけよう!

おすすめのPLフィルター

実際にボクも使っているフィルターも合わせておすすめの製品を紹介します。

ボクの使っているPLフィルターです。KenkoにはZX(ゼクロス)の他にZetaといったシリーズもありますが、色味のバランスと0.3%以下という低反射性のバランスでこちらの製品を選んでいます。

 

Amazonで人気の高コストパフォーマンス製品です。反射率0.6%とZXには及びませんが、色彩バランスや撥水性なども良好です。HAKUBAも写真関連製品販売の老舗なので品質も安心です。

 

スマホ向けPLフィルターも!

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