カメラ初心者ミラーレス&一眼レフ

カメラの正しい構え方

今日はカメラの基本、構え方についてです。

野球や剣道やテニスなど、スポーツをする人はフォームを安定させるように素振りをしたことがありませんか?

カメラも同じで綺麗なフォーム(構え方)で撮影できると、手ブレを抑えてより綺麗な写真を撮ることができるようになります。撮影する際は構え方にも注意していきましょう。

基本は三点支持を意識する

当たり前ですが、三脚には脚が3本あります。もしもこの足が2本になると安定感はどうなるでしょう?かなり安定感を失いそうですね。

支える場所が二点と三点とでは、安定感が非常に異なってきます。これはカメラの構え方に関係してきます。

撮影時は必ずしも理想的な姿勢で撮影できるとは限りません。そんな時は基本は三点支持と考えながら撮影方法を考えましょう。

ファインダーを使った構え方

カメラの基本的な撮り方です。

意識するポイント

縦位置では右手、左手、それからファインダーに触れる目(眉毛あたり)の三点で最も安定します。ファインダーと目が離れているのはNGです。

良い例:目と手の三点で安定

悪い例:隙間が空いていて不安定

横位置(横向きの姿勢)

カメラをそのまんまの向きです。ポイントは脇をしっかりと閉めること。それから左手はカメラのレンズを下から支えるように持つことです。

左手を上からかぶせてしまう方がいますが、そうすると下からの支えがなくなってしまううえに脇が開いてしまい安定しません。

脇を閉めることを意識してカメラをしっかりホールドしましょう。

良い例:脇を閉めてしっかりと固定

悪い例:脇が開いて不安定

縦位置(縦向きの姿勢)

今度はカメラを縦に持つ場合です。シャッターが上になるパターンとシャッターが下になるパターンがありますね。どちらが正解とうことはないので、自分に合った構えかたを見つけてみてください。

シャッターが上の場合

カメラを反時計回りに回します。意識しないと右脇が開きやすくなります。縦位置の時よりも左手にかける力を大きくして、右手と左手で挟み込むイメージで持つと安定します。

縦位置は脇が開きやすいので意識を強めに

悪い例:脇が開いて不安定

シャッターが下の場合

カメラを時計回りに回転。指先の向きとレンズの向きが同じになるようにして、右手のひらの上にカメラを置き、親指でシャッターを押せるように握ると安定します。先ほどと違い脇は自然に閉まりますね。

無意識でも安定姿勢が作りやすい

親指でシャッターを押す

メリット デメリット おすすめの使い方
シャッターが上 横位置⇄縦位置の切替◎
右手での操作◎
安定感△ スナップ、スポーツなど
スピード感が必要な時
シャッターが下 安定感◎ 右手での操作△
横位置⇄縦位置の切替△
風景、ポートレートなど
じっくり撮る時

横にスクロールできます→→→

「位置」という言葉をよく使いますが、単純に「向き」という意味です。「位置」は英語の「POSITION」を逐語訳的に訳しただけのものなので、意訳的に「姿勢」と訳してもOK。

液晶モニターを使った構え方

液晶モニターを使う方法を「ライブビュー」とも呼びます。最近のカメラの多くはバリアングル(可動式)の液晶となっているため、ライブビュー撮影は、ファインダーを覗きながらでは撮りづらい高い位置や低い位置から写す時に特に便利です。

意識するポイント

ライブビューの場合は右手、左手、ピンと伸ばしたストラップの三点で安定させると、より手ブレを抑えて写真を撮ることができます。ハイアングル、ローアングルはより安定を意識しよう!

横位置

基本的にカメラの握り方はファインダーの時と変わりません。首掛けしきのストラップを使っている場合は、ストラップをピンと張った状態にすると、三点支持でよりバランスをよくすることができます。

良い例:ストラップを伸ばして安定

悪い例:ストラップが弛んで少し不安定

縦位置

縦位置の場合も握り方は変わりません。縦位置の場合もストラップを張って構えるとブレをより抑えることができます。

良い例:ストラップを伸ばして安定

縦位置の時もストラップを張ることを意識しましょう

ハイアングル

高いところから撮影する場合です。バリアングル液晶を下に向けて、両手で持ったカメラを高く持ち上げます。ストラップが邪魔になることがあるので、右腕に巻き付けたり、簡単に着脱できるものは外したりします。この場合は三点支持が難しいので、構図の他にブレにも注意して撮影しましょう。

良い例:ストラップが邪魔な時は腕に巻きつける

ローアングル

低い位置から撮影する場合です。バリアングル液晶を上に向けて、両手で持ったカメラを低い位置に下ろします。ストラップは首からかけたままで大丈夫ですが、腰より低い位置で撮影する時は、片膝を地面につける等の安定した姿勢を作りましょう。地面すれすれの低位置から撮る場合は、親指でシャッターを押すと押しやすいです。

良い例:片膝をつけて安定させる

体の支え方

立って撮る

足を肩幅に開いてしっかりと下半身を固定しましょう。足を閉じすぎると上半身がぶれやすいので、場所によっては膝も意識しながらしっかりとぶれない姿勢を作りましょう。

足を肩幅開いて安定

悪い例:足を閉じすぎ、脇が開きすぎ

悪い例:いらん茶目っ気

 

その他

その場にある物はで使えそうなものはどんどん使って姿勢を安定させましょう。

椅子や机などに持たれかかり体を安定させる

おまけ:アイーン位置(?)

惜しくも他界された笑いの神様・志村けんさんへの追悼の気持ち込めて勝手にこう呼ぶことにしました(笑)

腕組みをした状態で、左手の肘〜二の腕〜肩カメラを載せて固定します。

この姿勢は安定しやすいので比較的重いレンズを使う際に便利です。

が、一般の人はあまり見慣れない構え方なので、なにそれ?みたいな雰囲気になることがあります。

撮影の時は被写体の表情を引き出すことも大切なので、いくら安定するからと言っても困惑させてしまうと良い写真はなかなか撮れません。

そんな時はハイチーズ!の代わりにアイーンとでも言ってみましょう?場が和むこと間違いなし(?)

→このカメラマンへの撮影リクエストはこちら

関連コラム