赤ちゃんが生まれたら思い出を綺麗に残せるようにカメラが欲しくなってきますよね。そんなママとパパのために、普段から子供や人物撮影を頻繁に行っているプロカメラマンが、パパ・ママが迷わなくて済むようにたった2台だけに超厳選したおすすめカメラを紹介します。
最近友達がママになったのでカメラを買いたいそうなのですが、おすすめのカメラってありますか?
ネットで「おすすめ カメラ」とかを調べると、たくさん結果が出てきすぎるよね。
そうなんです。情報が多すぎて結局どれがいいのか…。
オーケー!じゃあ超厳選して、パパ向けとママ向けにそれぞれ1機種ずつ。綺麗に撮れてしかも財布に優しいカメラを紹介するよ!
忙しい方のためにいきなり結論からどうぞ!
新ママにおすすめのカメラ:パナソニック ルミックス DC-GF10/GF90
カメラデビューのママ向けおすすめのカメラはこちら!綾瀬はるかさんがイメージキャラクターを務めるパナソニックのコンパクトなミラーレスカメラです。こちらのカメラを選ぶ理由は以下の3点です。
- ボケのある綺麗な写真を楽しめる
- コンパクトで軽いので持ち運びが苦にならない
- 使っている女性もおしゃれに見えるシンプルで可愛らしいデザイン
ボケのある綺麗な写真
ミラーレスを買うならトロリと綺麗なボケのある写真を撮りたいですよね?なのに初心者向けのカメラはそういう風に写せないレンズとセットになっていることが多いのです。が、こちらのカメラはボケの綺麗な単焦点とセット。赤ちゃんの柔らかい肌感をとろけるように優し〜く撮ることができますよ!
コンパクトで軽い
この機種はミラーレスの中でもとにかくコンパクト。軽い。しかしコンパクトとはいえど画質は本格派。お子様が生まれるとなかなか手が離せなくなったり荷物が多くなったりしがちです。そんな時に苦にならないことはママには必須の条件!こちらのカメラはレンズをつけても400g以下の最軽量クラスなので安心です。
カメラ自体もおしゃれ
かわいい写真を残したいけど、写真を撮っている自分がどんな風に見えるかも大切ではないでしょうか?こちらのカメラは見ての通り女性をターゲットに可愛さを意識して作られたカメラです。自撮りにも対応しているので、お子様と高画質なツーショットも撮影可能。撮影する様子さえもおしゃれで隙がない。
このカメラが活躍するシーン
赤ちゃん、子供、カフェ、お出かけ、旅行、自撮り
新パパにおすすめのカメラ:ソニー サイバーショット RX10IV(DSC-RX10M4)
カメラデビューのパパ向けおすすめのカメラはこちら!ソニーのレンズ非交換式のカメラです。ママ向けのカメラより少しだけ高いカメラですが、こちらのカメラを選ぶ理由は以下の3点です。
- 日常から運動会まで何でもピントを外さず撮れる万能カメラ。
- レンズ非交換式なので追加の出費はゼロ。荷物も増えない。
- ビデオカメラとしても優秀。
日常から運動会まで
日常で写真を撮るときはスマホくらいの広角(広い角度で撮れること)での撮影が便利です。しかし、運動会やスポーツをしている子供を撮るときは、かなりズームしないと自分の子供がどれだかわからない写真になってしまいますよね。このカメラはそんな場面でも安心の25倍ズーム。しかもオートフォーカスが超優秀なのでピンボケが圧倒的に少ない。眼にフォーカスを合わせ続けてくれる瞳AF(オートフォーカス)は鳥肌モノのクオリティです。
レンズ非交換式なので完結している
この機種はいわゆるミラーレスではありません。ミラーレスカメラはレンズを交換できるのがウリですが、逆にこのカメラはレンズを交換できなくする代わりに交換しなくても大抵のことは何でも撮れるような凄いレンズをつけちゃったカメラです。ミラーレスほどではありませんが、一般的なカメラに比べて大きなセンサー(光を受ける部分)を搭載しているので、撮れる写真も高画質です。レンズ交換式カメラで運動会を撮れるレンズを買うと、それだけでうん十万円とかになってくるので、財布にも優しかったり。レンズ交換式もで良いよと思う方にはコチラのカメラもおすすめです。
ビデオカメラとしても優秀
オートフォーカスが早く、ズームが優れている、という強みに加えて4K画質の動画が撮れるので、ビデオカメラとしても超優秀です。もともとソニーはビデオカメラの技術に優れていた企業なので業界的にも折り紙付き。子供の何気ない様子や成長記録を写真だけではなく動画で残すことを考えると最もおすすめのカメラです。
このカメラが活躍するシーン
日常、スポーツ、運動会、動き回る子供、動画撮影
赤ちゃんや子供の撮影はiPhoneだけでは足りない?
子供を撮るカメラってスマホだけではダメなんですか?私のiPhone Proめちゃくちゃ綺麗に撮れますよ。
スマホでも上手に使えば綺麗に思い出を残せるから全く”ダメ”ではないんだよ。ただ、少しでも綺麗に思い出を残したくてミラーレスなどの本格的なカメラを選ぶ人が多いね。どちらにも長所短所があるので、自分にとってベストだと思う方法を選んだらいいんだよ。
スマホのカメラと本格カメラどちらも一長一短なので、要素ごとに分けて5本勝負をしてみたいと思います。
スマホカメラ vs ミラーレス5本勝負
⑴ 画質→ミラーレスの勝ち
小さな画面ではわかりにくいですがパソコンの画面で見たり、印刷してみたりするとやはり本格カメラの方が綺麗ですね!
⑵ コスト→スマホの勝ち
現代ではなかなかスマホを持ってない人はいないと思うので、追加費用がかからないスマホはコストパフォーマンスは最高ですね。ミラーレスなどのレンズ交換式のカメラは(底無し)沼とも言われています。
⑶ 携帯性→スマホの勝ち
別名携帯電話でもあると思うので、携帯性はスマホの勝利は間違いないでしょう。荷物はできるだけ少なくしたいですよね。
⑷ SNSで映える写真→ミラーレスの勝ち
スマホではほぼ撮れないと言っていい綺麗なボケの写真、星空写真やスローシャッターなどが撮れるのはミラーレスの強み。表現力の広さが全然違います。
⑸ データ管理→引き分け
スマホを壊してデータごと取り出せなくなってします人が結構います。iCloudやGoogleフォトなどのクラウトサービスを使いこなせているならスマホが勝ちです。一方、その辺りが苦手な人は物理的にSDカードに保管されている方が安心でしょう。
結論
ミラーレスを買う・持ち歩くという一手間をかけていいならミラーレスが綺麗。めんどくさいが勝ちそうならスマホだけでOKですね。
新パパママにソニーとパナソニックのカメラを選んだ理由
今回紹介したカメラはいずれも“一眼レフ”というカテゴリーではなく、ミラーレスやデジタルカメラというカテゴリのカメラです。少し踏み込んだ内容ですが、これらを選んだ細かい理由を紹介します。
スマホに近い感覚で撮れる
一眼レフではファインダーを覗くと望遠鏡のように実際の様子が見えます。一方、ミラーレスやデジタルカメラでは、スマホカメラの画面を見るときと同じように、センサーを通過した映像を見ながら撮影します。つまりミラーレスでは、スマホと同じ明るさや色みなど、どんな風に撮れるかをわかった状態で撮影できるので、スマホに近い感覚で撮影することができます。
サイレント撮影ができる
ミラーレスは「ミラー(鏡)が無い」という意味です。実は一眼レフの中には鏡があり、撮影の度に必ず鏡が動きます。必ず、鏡が動くということは撮影する時に音がするということです。赤ちゃんを撮る時などは無音で撮れた方が良いですよね?ミラーレス機の多くはサイレント撮影に対応しているので、こちらをおすすめしました。
ニコンやキャノンはオートフォーカスが遅い
ニコンやキャノンといったメーカーからも最近はミラーレスカメラが発売していますが、ミラーレスについてこれらの企業は後発組で、性能面に遅れがあります。特にオートフォーカスの差が顕著。エントリークラスのミラーレス機を比べると、大袈裟でなく3年くらいの差があります。ソニーの3年前のミラーレスと、キャノンの最新ミラーレスのオートフォーカス性能が同じくくらい。ならソニー選んじゃうよね…。
軽量コンパクト、かつ高画質
カメラ画質の多くはレンズの質とセンサーのサイズで決まります。センサーの大きさは色々ありますが『1/2.3型<1型<マイクロフォーサーズ<APS-C<フルサイズ』という風にだんだん大きくなっていきます。
画質についてもこの順に綺麗になっていきますが、撮影した写真の画質を比べると『1/2.3型<<<1型<マイクロフォーサーズ≦APS-C<<フルサイズ』というように、違いが大きい部分とそうでもない部分があります。
最も高価なフルサイズとその下のAPS-Cを比較するとフルサイズの方がかなり高画質です。一方、APS-Cとマイクロフォーサーズを比較すると、先ほどまでは画質の差はありません、それに続く1型も同じで、そこまで大きな画質の差はありません。(もちろん細かく見ていくとありますが。)
今回紹介したカメラはマイクロフォーサーズと1型のセンサーを搭載しています。一方、スマホカメラは1/2.3型とかなり小さなセンサーです。これくらいセンサーサイズが違うと、画質にも差が出てきます。スマホより綺麗に撮れることが伝わるラインで高価になりすぎない高性能カメラを選びました。
フルサイズのカメラで選びたい人のためのおすすめカメラも記事に書いたよ。よかったら読んでみてね💡
敢えて欠点を挙げるなら?
完璧なカメラなどといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。
なんだかどこかで聞いたことあるような文章ですね…。
あまり良いことばかり書いているとテレビショッピング番組みたいになってしまいますよね。この段では敢えて紹介したカメラの弱みについても触れていこうと思います。
ルミックス DC-GF10/GF90の弱み
オートフォーカスの速さは“並”
パナソニックはミラーレス機の開発は先進組なのでキャノン・ニコンなどに比べると優位ですが、この機種はコントラスト式というあまり高速ではないタイプのオートフォーカスを採用しているので、高速で動く被写体に対してはやや不利になります。もちろんそうは言ってもとてもオートフォーカスが遅いという意味ではないのでご安心ください。
ファインダーが無い
本格カメラにはファインダーがある機種が多いものです。ファインダーがあると撮影に集中できる、明るい場所でも問題なく撮影できる、といったメリットがあります。DC-FG10(GF90)はエントリークラスの機種で、スマホ写真に慣れた人をターゲットにしている部分もあるので、この機種にはファインダーがありません。
ソニー サイバーショット RX10M4の弱み
値段が高い
全部載せでZeiss(ツァイス)という高級クラスのレンズを載せていることもあり、お値段が割と強気。10万円を切る価格で、RX10M3という1世代前のそっくりな機種もありますが、こちらはオートフォーカスが遅いので、買うなら絶対RX10M4なのです。その分レンズを追加で買う必要がないことを考えてイーブンということに…。
レンズ交換はできない
こちらはレンズ非交換式のカメラなので当たり前ですがレンズの交換はできません。24mm〜600mmで使えると大抵なんでも撮れてしまいますが、最新スマホのような超広角撮影や遊び心のある魚眼レンズなどを使うことはできません。望遠側は月のクレーターがわかるくらいまでズームできるので十分すぎかと…。
子供や家族を撮影するなら出張撮影もおすすめ
最後に手前味噌ではありますが、お子様の写真を綺麗に残したいのであれば、出張撮影サービスを使うのもおすすめです。
上記で紹介したカメラよりも更に高品質な機材で撮影しますので、お写真が綺麗なのはもちろん、自分たちだけで撮っていると撮れないような自然な様子もお撮りすることができます。
fotoricoでは関西地方を中心に出張撮影サービスを行なっているので、お子様やご家族のお写真を綺麗に残したいと思う方は、ぜひ出張撮影を利用してみてください。