カメラ初心者ミラーレス&一眼レフ

ミラーレス・一眼レフの初期設定(α7iiiの例)

ミラーレスカメラやデジタル一眼レフの初期設定のお話です。現時点での圧倒的おすすめのカメラであるα7iiiを例に紹介していきたいと思います。

α7iiiの全情報表示画面

α7iiiの初期設定

 

①撮影モード

カメラを始めたばかりの方はP(プログラムオート)

P(プログラムオート)がおすすめです!基本的な設定ははカメラが自動でやってくれますが、一部の設定を自分でするモードです。

少し上達したら方はA(Av)

A(Av)がおすすめ!設定することはPより増えますが、背景や手前に置かれた物をボカして撮りたい人はぜひ使いこなしたいモードです。

②記録メディア

α7iiiはSDカードを2枚挿入でき、リレー記録や同時記録といった便利な使い方をすることができます。画面は2枚挿してありますが、とりあえず最初は1枚大丈夫です。どんなSDカードを使うと良いかわからない人はこちら(おすすめのSDカード)もどうぞ。

③アスペクト比

画面の縦横比を設定できます。写真の基本は3:2ですが、最近はSNS向けに正方形で撮る方などもいます。16:9はテレビなどで使われる横長の比率です。

④JPEG画像サイズ

解像度(画像の細かさ)を決める設定です。初期設定では使用するカメラの最高画質に設定されていることが多いです。α7iiiでは24M(2400万画素)ですね。SDカードの保存容量が足りない場合は小さくしたりもしますが、基本は最高(初期設定)のままで良いと思います。

⑤ファイル形式

RAWとJPGの切り替えができます。始めたての方はとりあえずJPGでOK。初心者を脱してRAW現像にも取り組みたい方は是非RAWを使ってみましょう。僕はというと、RAWとJPGで同時記録をしています。RAWがメインでJPGは何かあったときの予備です。(SDカードが壊れてうまく読めなかった時とか。)

⑥JPEG画質

④はサイズでしたがこちらは画質です。機種により3種類くらいから選べます。α7iiiではX.FINE(エクストラファイン)、FINE(ファイン)、STD(スタンダード)の中から選べます。高画質ほど写真データのサイズは大きくなります。SDカードの容量に余裕があるのであれば、最高画質にしておくと良いかと思います。

⑦ドライブモード

ドライブモードとは一枚ずつシャッターを切るか連続でシャッターを切る(連写をする)か、セフルタイマーでシャッターを切るかを決めるモードです。α7iiiではブラケットというモードもここから選べます。ケースにより使い分けますが、基本は1枚ずつとるモードにしておきましょう

⑧フォーカスモード

ピント合わせの設定を選べます。大まかには自動でピントを合わせるAF(オートフォーカス)と手動でピントを合わせるMF(マニュアルフォーカス)があります。更に、AFには被写体(撮りたい対象)を追い続けてくれるAF-C(コンティニュアス)と、自動追跡は行わないAF-S(サーボ)があります。

この他、ソニーのαシリーズにはDMFというAFとMFの間を取ったモードも存在します。ひと昔前の機種ではわりとよくDMFも使っていましたが、最近は特にAFが優秀になってきたので出番は減りました。

おすすめはAF-Cモードです。

⑨フォーカスエリア

AFを使う際に、画面のどの範囲までフォーカスを合わせるかを設定できます。機種によりフォーカスを設定できる範囲が違い、新しい機種ほど広範囲にフォーカスを合わせることができるようになっています。α7iiiでのおすすめ設定はワイドです。

⑩顔AF(瞳AF)

AFの追加機能で、顔や瞳を優先して焦点を合わせる機能です。AF-Cとの相性が抜群で、動いている人の顔や瞳を常に追い続けてくれます。α7iiiの目玉機能のひとつ。是非使っていきましょう。

⑪ピクチャープロファイル

基本的には動画用に用意されたα7iiiの機能です。映像の特徴を決める階調(明暗のトーン)や発色などの設定値を調整、変更できます。本格的に映像制作に取り組んでいる方におすすめです。写真用には後述⑮のクリエイティブスタイルが効果的です。

⑫測光モード

画面内の明るさをどの部分を基準にして、どう測るかを決めるモードです。基本はマルチ(画面全体の光量を測るモード)でOKです。別ページで詳しく説明しようと思います。

⑬AWB(ホワイトバランス)

写真の色味を調整するモードです。基本はオートでOKです!上達してきたら自分好みに調整したりまします。

⑭DRO(Dレンジオプティマイザー)

こちらはソニーのオリジナル機能で、写真の暗すぎる部分を自動で明るくし、逆に明るすぎる部分を自動で暗くする機能です。強さをオート又は1〜5段階で選べます。DROレベル5とDROオフで撮り比べをすると違いが分かりやすいです。

HDRと似ていますが、HDRは画像を3枚の合成するのに対し、Dレンジオプティマイザーは1枚の写真にデジタル的な処理を加える手法です。

HDRに比べて動いている被写体に強いというメリットがある一方で、ノイズが発生しやすくなるとうデメリットもあります。

これは好みなのでどちらでもいいですが、僕は使っていません。

⑮クリエイティブスタイル

写真の質感や色味を変え、印象を変える機能です。わかりやすいのは白黒写真ですかね。その他「ビビッド」では彩度とコントラストがハッキリとし、より鮮やかで印象の強い写真になります。基本は初期設定(ナチュラル)のままでOK。

⑯ピクチャーエフェクト

スマートフォンで撮る時に使うフィルターのような機能です。トイカメラ風やレトロフォトなどがあります。こちらも普段は使わなくて良い機能ですね。写真を加工するのであれば、撮ってからスマホで行った方がクオリティが高いです。

 

関連コラム